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7月14日のNY外国為替市場では、円相場が対米ドルで上昇。ただ、対豪ドルでは下落 [外国為替概況]

 7月14日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が対米ドルで前日から円高方向で推移し、1米ドル=112.50~112.60円で取引を終えました。

 この日、米国では、注目の経済指標の発表が相次ぎました。まず、6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比1.6%増と、前月から騰勢が鈍化、また、6月の小売売上高は前月比0.2%減と2カ月連続のマイナスとなりました。いずれも、事前の市場予想を下回りました。ただ、その一方で、6月の鉱工業生産は同0.4%増と、事前の市場予想を上回りました。

 そして、外国為替市場では、米国企業の生産活動の良好ぶりよりも、むしろ、消費や物価の停滞感へ、若干、強く反応したようです。つまり、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測の後退から、米ドルを売って円を買う動きが強まったと見られます。

 さらに、米ドルに対しては、他国通貨も上昇しています。このうち、豪ドルやカナダドルといった資源国通貨は、対円でも上昇基調を強めました。

 つまり、円相場の側から見ると、対米ドルでは上昇(円高)、対豪ドルでは下落(円安)という展開となったワケです。先進国通貨を中心に取引を行っている投資家と、資源国通貨を中心に取引を行っている投資家の間で、明暗が分かれたかもしれません。
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