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Ifo企業景況感指数は3カ月連続低下、現況・期待指数の同時低下は8カ月ぶり [経済指標・イベント]

 9月24日、ドイツのIfo経済研究所から最新の企業景況感指数が発表されました。それによると、2021年9月のIfo企業景況感指数は98.8と、9月の99.6から0.8ポイント低下しました。同指数の低下は3カ月連続であり、小幅の低下に留まると見込んでいた事前の市場予想を上回る落ち込みぶりでした。

 内訳を見ると、景気の現状を示す現況指数が100.4と101.4から1.0ポイント低下しました。現況指数が低下するのは今年1月以来、8カ月ぶりです。一方、企業の6カ月先の景況感を示す期待指数も97.3と前月の97.5から0.5ポイント低下しました。期待指数の低下は3カ月連続です。

 現況指数と期待指数がいずれも低下するのは今年1月以来8カ月ぶりであり、ドイツ経済における変調の兆しかもしれません。

 業種別では、建設業における事業環境が改善し、現状に対する評価が2020年3月以来の高水準となったほか、先行きに対する期待度も強まったようです。ただ、製造業の景況感は前月から低下しました。現状に対する満足度が著しく低下したようです。製造業の先行きの動向がいささか気掛かりです。
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