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9月2日のニューヨーク外国為替市場で、米ドル相場は一時約24年ぶりの高値に [外国為替概況]

 9月2日のニューヨーク外国為替市場において、米ドル相場が対円で高水準を維持、終値こそ1米ドル=140.20円と前日比ほぼ横ばい水準に留まったものの、一時、1米ドル=140.80円と1998年8月以来約24年ぶりの高値を付けました。

 米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測から米ドル相場の上昇しやすい状況にあるなか、この日、米国では、外国為替市場においても注目度の高い経済指標の1つである直近の雇用統計が発表されました。

 内容を見ると、8月の非農業部門雇用者数は前月比31.5万人増と、7月の同52.6万人増から増勢は急速に鈍化したものの、事前の市場予想を上回っており、米ドル相場は、当初、予想超えとなった結果を優先する展開となったようです。

 もっとも、非農業部門雇用者数と同時に発表された失業率が3.7%と、前月の3.5%から上昇するなど、雇用環境の悪化を窺わせる内容だったことから、政策金利の引き上げ観測に対する慎重な見方も浮上してきたと見られ、一方的な上昇基調は抑制された格好です。

 とはいえ、目下、円安基調は、引き続き、維持されており、今後も経済指標や地政学的リスク、エネルギー価格などに関する報道に為替相場が反応する展開が予想されます。
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