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米国の2023年4~6月期実質GDP成長率は前期比年率2.4%増へ増勢加速 [経済指標・イベント]

2023年7月27日、米国商務省から最新の国内総生産(GDP)が発表されました。それによると、2023年4~6月期の実質GDP成長率(季節調整済み、速報値)は前期比年率2.4%増と、前四半期(2023年1~3月期)の同2.0%増から増加幅を拡大しました。

成長率の推移に注目すると、2022年7~9月期に同3.2%増と、2022年4~6月期の同0.6%減から3四半期ぶりにプラスを回復し、比較的、大幅な増加幅を達成したものの、続く10~12月期には、同2.6%増へ増加幅を縮小しました。

続く2023年1~3月期も増勢鈍化した成長率は、今回、3四半期ぶりの増勢加速を達成した格好です。

各需要関連項目の変動を見ると、まず、GDPの約7割を占める個人消費は同1.6%増と、前四半期の同4.2%増から増勢鈍化、住宅投資は同4.2%減と、前四半期の同4.0%減からマイナス幅を拡大、民間設備投資は同7.7%増と、前四半期の同0.6%増から増加幅を急拡大、在庫投資も、前四半期から一転、成長率を押し上げる方向へ寄与、政府支出は同2.6%増と、前四半期の同5.0%増から増勢鈍化しました。

また、輸出が同10.8%減と、前四半期の同7.8%増から急速に減少、一方、輸入も同7.8%減と、前四半期の同2.0%増からマイナスに転じました。輸出と輸入がいずれも大幅な減少となり、マイナス幅では輸出が輸入を上回ったことから、純輸出は5四半期ぶりに成長率を押し下げる方向へ作用する形となりました。

総じて、米国成長率は、前四半期からは増勢加速となったものの、若干、力強さの乏しい内容だったとの印象を受けます。
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