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米国2023年10~12月期の実質GDP成長率(確定値)は前期比年率3.4%増へ上方修正 [経済指標・イベント]

2024年3月28日、米国商務省から最新の国内総生産(GDP)が発表されました。それによると、2023年10~12月期の実質GDP成長率(季節調整済み、確定値)は前期比年率3.4%増でした。前回発表時の改定値(同3.2%増)から0.2ポイントと小幅ながら上方修正されています。

各需要関連項目の改定内容を見ると、まず、GDPの約7割を占める個人消費は同3.3%増と、改定値の3.0%増から、0.3ポイント上方修正されました。また、政府支出も同4.6%増と、改定値の同4.2%増から上方修正されています。

民間設備投資も同3.7%増と、改定値の同2.4%増から大幅に上方修正されました。「構築物」が同10.9%増と、改定値の同7.5%増から一段と上方修正されたほか、「知的産物」も改定値の同3.3%増から、同4.3%増へ上方修正、また、「機器への投資」についても同1.1%減と、マイナスながら改定値の同1.7%減からは上方修正されました。

一方、下方修正された内需関連項目として、住宅投資が同2.8%増と、改定値の同2.9%増から小幅ながら下方修正されました。在庫投資も改定値に続き、成長率を押し下げる方向へ作用し、その押し下げ度合いを強める方向へと下方修正されました。

外需関連項目では、輸出が同5.1%増と改定値の同6.4%増から1.3ポイント下方修正、また、輸入も同2.7%増と、改定値の同2.7%増から0.5ポイント下方修正されました。輸出の下方修正幅が輸入の下方修正幅より大きかったこともあり、純輸出は、引き続き、成長率を押し上げる方向へ寄与したものの、その押し上げ度合いは若干弱まりました。

10~12月期は前四半期の同4.9%増からは増勢鈍化したものの、3%台に留まっており、米国経済の底堅さを示す格好となっています。

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