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下落後の戻りが鈍い豪ドル相場。RBAの政策金利据え置きが影響か? [外国為替概況]

 7月4日の外国為替市場では、総じて、為替相場は円高方向で推移しました。なかでも、豪ドル相場は、下落後、戻りの鈍い展開が続いたとの印象です。実際、朝方から1豪ドル=86.8円を上回る水準で推移していた豪ドル相場は、午後に入ると、あたかも潮目が変わったかのような動きとなり、一時、86円を下回る水準まで下落、その後、上値を抑えられる展開が続いた格好となりました。

 この日、豪ドル相場下落の主因としては、オーストラリア準備銀行(RBA)の政策対応が挙げられるでしょう。すなわち、今回、RBAは、政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを現行の年1.50%に据え置くことを決定しました。この金利の据え置き自体は、事前の市場予想通りだったものの、この時の声明の内容が、その後の豪ドル相場に影響したようで、経済動向や金利の見通しに対して示された中立姿勢が市場の失望感につながった模様です。

 というのも、最近、主要国の中央銀行において、金融引き締めへの方針転換を示唆する動きが続いたことから、RBAもこうした一連の動きに追随するとの見方が、市場において、浮上していたからです。つまり、期待と異なる声明の内容に対して、失望売りの動きが強まった…といったところでしょうか。

 もっとも、ここ数日、豪ドル相場は、比較的高い水準で推移していたこともあり、確定売りの材料となった可能性もあったと見られます。今後の豪ドル相場は、上昇と下落を交互に繰り返しながらも、徐々に下落する(円高方向へ向かう)展開になるのではないかと、個人的には見ています。
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