SSブログ

米国の2017年4~6月期・実質GDP成長率(改定値)、年率3.0%増へ上方修正 [経済指標・イベント]

 8月30日、米国商務省から、最新の国内総生産(GDP)が発表されました。そのうち、2017年4~6月期の実質GDP成長率・改定値は前期比年率3.0%増と、速報値の同2.6%増から上方修正されました。速報値とほぼ同水準を見込んでいた事前の市場予想を上回る内容です。

 内需関連項目では、個人消費が同3.3%増と速報値の同2.8%増から、設備投資が同6.9%増と速報値の同5.2%増から、それぞれ上方修正されたことに加え、速報値の段階では成長率の押し下げ要因であった在庫投資も、改定値で上方修正され、押し上げ要因へと変化するなど、家計部門、企業部門ともに、堅調ぶりが示されました。

 ただし、政府支出は速報値時点のプラスから改定値では同0.3%減へ下方修正、また、住宅投資も、若干、上方修正されたものの、速報値に続きマイナス成長に留まるなど、低迷を示す項目も見られます。

 一方、外需関連では、輸出、輸入ともに下方修正されたものの、輸入の修正幅が、若干、輸出の修正幅を上回ったこともあり、純輸出は成長率の押し上げ要因となりました。

 このように、今回、成長率自体は上方修正されたものの、その一方で、各需要項目を見ると、上方修正と下方修正が入り混じっており、一見、判断の困難な内容のようです。ただ、少なくとも、個人消費と設備投資の内容を見る限り、米国経済は、比較的、良好であると言えるかもしれません。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。