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円高・円安を繰り返しながらも基調としては円高方向へ [外国為替相場の振り返り]

 2月24日~28日の外国為替市場において、為替相場は、短期的に円高方向・円安方向への変動を交互に繰り返しながらも、基調としては、円高方向で推移するといった展開でした。例えば、週初に1ドル=102円台後半の水準で推移していた米/ドル円は、週の終りには1ドル=101円台後半の水準まで円高が進行しています。そして、この間、円相場は、円高方向への動きと円安方向への動きを交互に繰り返す、いわば、不安定な展開となっていたようです。

 この背景には、ウクライナ情勢の緊迫化に伴う地政学リスクの高まりがあったと見られます。このため、投資家心理の根底には、基本的に、リスク回避の意識が漂っており、こうしたなかで、日々、発表される米国を中心とする経済指標の内容や、主要株価指数の動向に反応するといった相場展開だったと言えるでしょう。実際、米国で、比較的、良好な内容の経済指標が発表され、これに主要株価指数が反応する形で上昇すると、円相場も一時的には円安方向へと動いたようです。

 もっとも、米国経済に関しても、基本的には、停滞を窺わせる経済指標の発表が続いており、この要因が、悪天候の影響なのか、米国経済自体が悪化しているのか、投資家間でも、判断が錯綜している状態でしょう。こうしたことも為替相場の不安定な動きとして顕在化していたのかもしれません。

 米国の経済指標といえば、3月第1週となる来週の週末には、雇用統計が発表されます。このところ、このところ、米国の雇用情勢の悪化を示唆する内容が続いていたこともあり、外国為替市場の注目度も高いと思われます。
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