日本の経常収支、6月は24カ月連続の黒字に。輸出の減少幅を輸入の減少幅を上回る [経済指標・イベント]
8月8日、財務省から最新の国際収支統計が発表されました。それによると、2016年6月の経常収支は9744億円の黒字でした。日本の経常収支は24カ月連続の黒字です。ただ、6月の黒字額は、事前の市場予想を下回りました。
今回の「経常収支」黒字の要因の1つとして、「貿易・サービス収支」の黒字転換が挙げられます。もっとも、輸出額(前年同月比9.9%減)、輸入額(同20.2%減)、ともに前年同月から減少しており、輸入額の減少幅が輸出額の減少幅を上回ったことが貿易黒字の増加につながりました。
一方、第一次所得収支も4175億円の黒字だったものの、「証券投資収益」の受取が減少したことなどから、黒字幅は前年同月から縮小しています。
さて、経常収支の黒字定着は、潜在的な円高圧力を強めると思われます。そして、上述の通り、目下、輸出額、輸入額ともに減少傾向を強めている状況です。つまり、現行を上回る円高の進行は、輸出額および輸入額の一段の減少をもたらす可能性もあるワケです。
当面、経常収支の動向にも留意が必要となりそうです。
今回の「経常収支」黒字の要因の1つとして、「貿易・サービス収支」の黒字転換が挙げられます。もっとも、輸出額(前年同月比9.9%減)、輸入額(同20.2%減)、ともに前年同月から減少しており、輸入額の減少幅が輸出額の減少幅を上回ったことが貿易黒字の増加につながりました。
一方、第一次所得収支も4175億円の黒字だったものの、「証券投資収益」の受取が減少したことなどから、黒字幅は前年同月から縮小しています。
さて、経常収支の黒字定着は、潜在的な円高圧力を強めると思われます。そして、上述の通り、目下、輸出額、輸入額ともに減少傾向を強めている状況です。つまり、現行を上回る円高の進行は、輸出額および輸入額の一段の減少をもたらす可能性もあるワケです。
当面、経常収支の動向にも留意が必要となりそうです。
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