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日本の経常収支の黒字幅が大幅に拡大、黒字は19カ月連続 [経済指標・イベント]

 3月8日、財務省から最新の国際収支統計が発表されました。それによると、2016年1月の経常収支は5208億円の黒字でした。その黒字幅は、事前の市場予想を下回ったものの、前年同月から4190億円の拡大(前年同月比5.1倍)でした。ちなみに、日本の経常収支が黒字となるのは19カ月連続です。

 今回の経常収支の黒字幅拡大の主因は、貿易・サービス収支の赤字幅の縮小でした。そのうち、貿易収支の内訳を見ると、輸出(同15.4%減)、輸入(同19.8%減)ともに2ケタ台の大幅なマイナスでした。そして、輸出のマイナス幅が輸入のマイナス幅ほど拡大しなかったことが貿易収支の赤字幅縮小につながった格好です。鉱物性燃料の輸入額の減少などが要因です。

 一方、サービス収支は、赤字幅を縮小しました。旅行収支が平成1996年以降で過去最大の黒字となったことなどが寄与しました。

 他方、第一次所得収支は1兆3310億円の黒字ながら、その黒字幅は、証券投資収益の減少などの影響により、前年同月から縮小しています。

 以上、今回の経常収支は黒字幅こそ拡大したものの、輸出、輸入ともに大幅なマイナスとなるなど、国内経済、世界経済ともに縮小傾向にあることを窺わせる内容だったようです。
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