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米国の実質GDP成長率は、2014年4~6月期に大幅回復 [経済指標・イベント]

 米国商務省発表された2014年4~6月期の実質GDP成長率は前期比年率4.0%増と、前四半期(1~3月期)から大幅に回復しました。また、1~3月期の成長率は、同2.9%減から同2.1%減へ、マイナスは継続ながら、上方修正されました。

 需要項目ごとの内容を見ると、まず、個人消費は、前期比年率2.5%増と、1~3月期の同1.2%増から増勢が加速しました。前四半期には増加幅が縮小していたこともあり、今回は家計部門の復調を示す格好となりました。

 また、2013年10~12月期同8.5%減、2014年1~3月期同5.3%減と、直近2四半期にはマイナスを続けていた住宅投資も、今回、同7.5%増とプラスを回復しました。

 民間設備投資も同5.5%増と、前四半期の同1.6%増から増加幅が大きく拡大しました。「機器への投資」が同7.0%増と、前四半期の同1.0%減からプラスに転じたほか、「構築物」も同5.3%増と、増加幅を拡大させました。在庫投資も3四半期ぶりに成長率の押し上げ要因となりました。企業側が在庫を積極的に積み上げた可能性が考えられます。

 一方、外需については、輸出が同9.5%増と、前四半期のマイナス成長から一転、大幅なプラスとなりました。輸入についても、同11.7%増と前四半期から大幅に増勢が加速しています。輸入増加は、内需復調の反映と見ることも可能でしょう。ただ、純輸出については、輸出の増加幅よりも、輸入の増加幅が大きかったことから、成長率を押し下げる方向へ寄与する形となっています。

 こうしてみると、4~6月期の成長率は、総じて、米国経済の復調を示す内容だったと言えそうです。
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