SSブログ

FOMCの結果発表を受け、先進国通貨下落、新興国・資源国通貨上昇の展開に [外国為替概況]

 昨日(6月18日)のニューヨーク外国為替市場では、為替相場が二極化の様相を強める展開でした。

 主要通貨の円に対する動きを見ると、円相場は、米ドル、英ポンドに対して、上昇基調を強めたほか、ユーロに対しても、後半には、円高基調で推移した一方で、豪ドルやNZドル、南アフリカランドといった新興国および資源国通貨に対しては、円安方向で推移しました。つまり、外国為替市場において、米ドルを中心とする先進国通貨から豪ドルなどの新興国および資源国通貨へと、資金を移す動きが強まったと思われます。

 こうした動きのキッカケとなったのは、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表だったと見て良いでしょう。

 FOMCでは、今年1~3月の成長率の低迷を受け、2014年の米国の成長率見通しを下方修正しました。もっとも、FOMC会合後の記者会見において、FRB議長は、米国経済の今後の緩やかなペースでの拡大継続を想定していることを示唆しています。一方、市場では、こうした議長の発言を踏まえ、緩和的な金融政策が継続されるとの観測が高まったと見られ、長期フェデラルファンド(FF)金利見通しも低下しました。

 こうしたことなどから、先進国との金利差を意識した投資家や、「米国経済回復→新興国・資源国からの輸出増加→これらの国の経済成長」を連想した投資家などの、新興国・資源国通貨買いが優勢となった模様です。

 なお、東京時間に入り、外国為替市場では、豪ドルやNZドルが上昇基調を継続するなか、米ドルやユーロへの買いも徐々に戻りつつあるようで、若干、円安米ドル高、円安ユーロ高で推移しているようです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0