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米ドル相場、対円で上昇。米国雇用統計の良好な内容に反応した格好に [外国為替概況]

 4月2日のニューヨーク外国為替市場において、米ドル相場は対円で上昇、終値は米ドル=110.69円と前営業日のNY終値である米ドル=110.62円と比べて7銭程度のドル高水準でした。

 さて、この日、米国において、直近の雇用統計が発表されました。内容を見ると、3月の非農業部門雇用者数は前月比91.6万人増と、2月の同46万8000人増から増勢が加速し、事前の市場予想も大幅に上回りました。雇用者数は、2カ月ぶりのプラスとなった1月(同23万3000人増)から見ると、2カ月連続の増勢加速です。

 また、失業率が6.0%と、前月の6.2%から低下したほか、労働参加率は61.5%と前月の61.4%から上昇、いずれも改善を示唆する内容でした。

 こうしたことなどから、米国の雇用状勢が力強さを取り戻しつつあるとの印象も受けます。

 ちなみに、コロナ禍前の失業率(2020年2月:3.5%)や労働参加率(2020年2月:63.3%)と比較すると、両者ともに、依然、悪化水準にあるとの見方もできる点を踏まえると、これらの数値には、なお改善の余地が残されているという期待にもつながります。

 このように、この日の米ドル相場は、良好な雇用統計の内容に反応した格好です。
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