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米国の10月雇用統計は米国雇用の停滞を示唆する内容に [経済指標・イベント]

 11月4日、米国労働省から直近の雇用統計が発表されました。それによると、2016年10月の非農業部門雇用者数は前月比16.1万人増でした。事前の市場予想を下回ったうえに、前月の同19.1万人増から増勢が大きく鈍化しました。

 一方、同時に発表された2016年10月の失業率は4.9%と、前月の5.0%から0.1ポイント低下しました。失業率の結果のみを見れば、雇用情勢の改善と見ることもできます。ただし、今回は、労働参加率も62.8%と9月の62.9%から0.1ポイント低下しています。

 このように、失業率と労働参加率がともに低下した点を考慮すると、今回の失業率の低下は、就職活動の断念による求職者数の減少が労働人口全体に反映された可能性があるワケです。

 つまり、今回の雇用統計については、米国の雇用情勢の停滞を示す内容だったと見ることができます。

 もっとも、9月の雇用者数が大幅な上方修正となったほか、8月の雇用者数も2カ月連続で上方修正されています。このため、今後、10月の雇用者数の上方修正もあり得ることから、次回発表される雇用統計の内容が注目されます。
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