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英国のEU離脱決定受け、円相場が急激に上昇。外国為替市場は大荒れの展開 [外国為替概況]

 6月24日の外国為替市場では、英国における欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票の結果を受け、円相場が急激に変動しました。

 まず、朝方の円相場は、前日公表された国民投票に関する最新の世論調査の内容を受け下落基調を強めていた流れを引き継ぐ形で、円安方向で推移しました。残留派が離脱派を上回る内容だったからです。しかしながら、実際の国民投票の経過が発表されると、その内容に市場の流れは急変、一気に円高が進むという大荒れの展開となりました。

 ちなみに、周知のとおり、開票結果は、離脱支持が全体の過半数である51.9%を占め、EUからの離脱決定となっています。円相場は、2年7カ月ぶりの1米ドル=99円まで急騰、そして、円相場が100円を突破するのは2013年11月以来のことです。

 こうした円急騰の要因として、英国のEU離脱に伴う世界経済の不透明感の高まりから、外国為替市場においてリスク回避姿勢が急速に強まり、英ポンドやユーロを売って安全通貨を購入する動きが優勢となったことが挙げられます。そして、このような状況では、円を購入する動きも強まります。投資家が円を安全通貨とみなしているからでしょう。

 さて、結果はどうあれ、ここ最近、外国為替市場の混迷の要因の1つでもあった英国の国民投票は終了しました。急激な変動を受け、週明けの外国為替市場は、比較的静かな動きとなるかもしれません。もちろん、為替介入などが実施されれば、話は別でしょうが…
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