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米国の実質GDP成長率・改定値が上方修正、米ドル相場は上昇基調を強める [経済指標・イベント]

 2月26日、米国商務省からGDPの改定値が発表されました。それによると、2015年10~12月期の実質GDP成長率(改定値)は前期比年率1.0%増と速報値の同0.7%増から上方修正され、事前の市場予想も上回りました。

 一見、米国経済が良好さを取り戻したといった印象を受ける内容ではあるものの、中身を見ると、内需関連項目のほとんどが下方修正されました。一方、上方修正された項目としては、在庫投資および純輸出の寄与度がそれぞれ速報値段階からマイナス幅を縮小させています。

 もっとも、在庫投資の上昇修正は、意図せざる在庫の積み上がりを示しているとの見方ができるほか、純輸出の上方修正は、輸入の下方修正幅が輸出の下方修正幅を上回ったことによってもたらされており、やはり、内需の低迷を窺わせる内容と言えそうです。

 ただ、外国為替市場では、各需要項目の下方修正や内容の弱さよりも、成長率自体の上方修正や事前予想を上回った点など好感されたらしく、米ドル高基調が強まったようです。
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