豪ドル相場、久々の大幅上昇。朝方発表された雇用統計の力強い内容を好感

　本日（11月12日）、午前中、外国為替市場では、豪ドル相場が上昇しました。久々の大幅上昇といった印象です。

　ちなみに、今回の豪ドル相場、大幅上昇のキッカケとなったのは、午前10時30分(日本時間)に発表されたオーストラリアの雇用統計でした。

　まず、2015年10月の就業者数は前月比５万8600人増と、前月の同5100人減から一転して、大幅増加に転じました。また、１万人程度の増加を見込んでいた事前の市場予想も大幅に上回りました。内訳を見ると、フルタイム就業者が同４万人増、パートタイム就業者が１万8600人増といずれも堅調です。

　一方、失業率も5.9％と前月の6.2％から低下しました。そして、前月並みと見込まれていた事前の市場予想よりも改善しました。さらに、労働参加率は65.0％と前月の64.9％から上昇し、さらに、前月と同程度と見込まれていた事前の市場予想を上回りました。

　このように、今回発表されたオーストラリアの雇用統計は、力強さすら感じられる内容だったとの印象です。

　そして、外国為替市場は、今回の雇用統計の結果を好感したと見られます。実際、雇用統計発表前に１豪ドル＝86.75円台で推移していた豪ドル相場は、統計の発表を受け、１豪ドル＝87.90円台まで上昇する場面も見られました。