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ISM非製造業景況感指数、2014年12月は大幅に低下。ただ、景況判断の分岐点50は上回る [経済指標・イベント]

 全米供給管理協会(ISM)から、直近の非製造業景況感指数が発表されました。それによると、2014年12月のISM非製造業景況感指数(総合指数)は56.2と、景況判断の分岐点である50.0を上回る水準は維持したものの、11月の59.3を大きく下回り、2カ月ぶりに低下しました。

 項目ごとの動きを見ると、今回は、すべての項目が前月から低下しました。まず、景気指数が57.2と前月の64.4から大きく低下し、6カ月ぶりに60.0を下回ったほか、新規受注も58.9と、前月の61.4から低下し、2カ月ぶりに60.0を下回りました。

 そのほか、低下した項目のうち、在庫状況や雇用、新規輸出受注、輸入については、景況判断の分岐点である50台を維持した一方、受注残と価格については、景況判断の分岐点である50.0を下回りました。

 このうち、価格指数については、2009年9月以来の50割れとなりました。背景には、原油価格の下落があると見られ、企業によって支払われる燃料費の下落が価格指数の低下につながったと考えられます。

 ただ、業種別のコメントを見ると、原油価格の下落によって「卸売価格の上昇圧力が和らいだ」といった指摘や、「現金持ち高の改善につながった」といった前向きなコメントが見られるなど、原油価格の下落は、米国経済の下支えに寄与している可能性も考えられます。

 総じて、サービス部門などの停滞感を示す内容だったものの、高い水準を維持していることもあり、当面、様子見といったところでしょうか。
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