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米国の非農業部門雇用者数が急速に鈍化、一方、失業率は4.5%へ低下 [経済指標・イベント]

 4月7日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。まず、2017年3月の非農業部門雇用者数を見ると、前月比9万8000人増と、増加数が急速に鈍化し、3カ月ぶりに20万人を割り込むと同時に、事前の市場予想も下回りました。

 今回の雇用者数の急速な鈍化に関しては、暖冬による1月および2月の雇用者数の大幅増加の反動の影響が顕在化したといった見方もあるようです。つまり、今回の雇用者数の鈍化は一時的な変動であるといった見方もできるワケです。

 実際、失業率を見ると、3月は4.5%と前月の4.7%低下しました。これは、約10年ぶりの低水準となります。他方、雇用者数が大幅に鈍化したことから、個人的に、労働参加率の低下を疑い、確認してみたところ、2月の63.0%という比較的高い水準を3月も維持しました。

 このように、失業率が低い水準を達成すると同時に、労働参加率が高い水準を維持したことから、米国の雇用環境は、それほど悪化していないと見ることもできそうです。もちろん、雇用者数の急速な鈍化はいささか気になるところでもあり、今後の展開には留意が必要でしょう。
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