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ブラジル中央銀行、政策金利を年14.25%に据え置く [内外の金融政策]

 1月20日、ブラジル中央銀行は、同日の金融政策委員会において、政策金利を従来の年14.25%に据え置くことを決定しました。政策金利の据え置きは4会合連続となります。

 ちなみに、事前の市場予想では、利上げが大勢を占めていたようです。つまり、据え置きは予想外だったと言えるでしょう。市場において、利上げが予想されていた根拠として、通貨レアルの下落を背景に、ブラジル国内おいて、物価上昇圧力が強まっていた点などが挙げられます。

 ただ、その一方で、ブラジル経済の悪化も続いています。実際、先日発表されたIMF(国際通貨基金)のブラジル経済見通しでは、2015年の成長率見込みが前年比3.8%減、2016年の成長率予想が同3.5%減と、マイナス成長が続く見通しとなっています。

 こうしたことなどから、ブラジル中央銀行は、現状、金融政策の軸足をインフレ圧力対策よりも、むしろ、景気浮揚策に置いていると見ることもできるでしょう。そして、ブラジル中銀が、難しい政策の舵取りを迫られている実態も窺われます。
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