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日本の11月の貿易収支、2カ月連続の赤字。輸出額が小幅なプラスに留まる [経済指標・イベント]

 12月19日、財務省から直近の貿易統計(通関ベース)が発表されました。それによると、2018年11月の貿易収支額は7373億円の赤字でした。日本の貿易収支が赤字となるのは2カ月連続となります。

 内訳を見ると、輸出額が前年同月比0.1%増と、2カ月連続ながら、小幅のプラスに留まった一方、輸入額は同12.5%増と、8カ月連続のプラスとなり、前月の同19.9%増から増勢鈍化ながら、2カ月連続で2ケタ台増加となりました。数量ベースでは、輸出数量が同1.9%減、輸入数量が同4.2%増と、明暗を分けた格好です。

 金額について、品目別の変動を見ると、輸出額では、船舶(同78.0%増)、有機化合物(同9.9%増)、電気計測機器(同8.6%増)などが増加した一方、半導体等製造装置(同18.9%減)、通信機(同45.2%減)、科学光学機器(同7.3%減)などが減少、これに対して、輸入額では、原粗油(同 44.0%増)、液化天然ガス(同37.6%増)、石油製品(同50.7%増)などが増加しました。

 次に、地域別の変動を見ると、輸出額では、米国向け(同1.6%増)、EU向け(同3.9%増)、中国向け(同0.4%増) と、主要国および地域向けがいずれも比較的、小幅な増加に留まる形となった一方、輸入額では、米国(同8.1%増)、EU(同15.1%増)、中国(同4.2%増)でした。

 2018年11月の貿易収支も、輸出額が輸入額を下回ったことで、赤字となった格好です。
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