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2018年4月の非農業部門雇用者数は前月比16万4000人増。前月から増勢が加速 [経済指標・イベント]

 5月4日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。米国雇用統計と言えば、前回の発表時、非農業部門雇用者数の増勢の急速な鈍化もあり、個人的には、今回発表の内容に注目していました。

 さて、その非農業部門雇用者数、2018年4月は前月比16万4000人増と、事前の市場予想は下回ったものの、前月からは増勢加速となりました。ちなみに、3月の雇用者数は同13万5000人増と前回発表時の同10万3000人増から上方修正されました。つまり、4月の雇用者数は、その上方修正後の内容を、さらに、上回ったことになります。

 次に、雇用者数について、業種別の変動を見ると、まず、製造業が同2万4000人増と前月の同2万2000人増から増勢が加速すると同時に、引き続き、安定感を示す内容となったほか、建設業が同1万7000人増と、前月の同1万人減から、大幅増加に転じました。そのほか、小売業(同2000人増)や不動産業(同1000人増)、情報関連(同7000人増)などが、小幅ながら、前月から増加しています。

 一方、6カ月間、4.1%という数値が続いていた失業率は、3.9%へ低下しました。失業率の変化自体、7カ月ぶりとなります。

 これらの内容から見て、米国の雇用環境は、引き続き、良好な状態を維持していると言いでしょう。
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