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米国の2017年4~6月期・実質GDP成長率、確定値で僅かながら上方修正 [経済指標・イベント]

 9月28日、米国商務省から最新の実質GDP成長率が発表されました。それによると、2017年4~6月期の実質GDP成長率・確定値は前期比年率3.1%増と、改定値の同3.0%増から僅かながら上方修正され、改定値並みの成長率を見込んでいた事前の市場予想も、若干、上回りました。

 需要項目ごとの改定内容を見ると、まず、GDPの約7割を占める個人消費は改定値と同じ同3.3%増に据え置かれました。

 一方、住宅投資が改定値の同6.5%減から同7.3%減へ、民間設備投資が改定値の同6.9%増から同6.7%増へ、さらに、輸出が改定値の同3.7%増から同3.5%増へ、輸入も改定値の同1.6%増から同1.5%増へ、それぞれ、下方修正されました。そして、輸出および輸入の改定幅が近い数値だったこともあり、純輸出の寄与度は改定値並みに据え置かれています。

 上方修正された項目としては、マイナス成長ながら、政府支出が上方修正された一方、在庫投資の成長率に対する押し上げ寄与の度合いが改定値から強まる形へ上方修正されました。

 このように、下方修正された項目が多かったようで、力強さに欠ける内容だったとの印象もあるものの、僅かながら上方修正されたことで、3%台の高成長が確定しました。米国経済の堅調ぶりが示唆された反面、今後、反転から減少に向かう可能性にも留意が必要かもしれません。
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