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2017年10月の雇用者数は9月の落ち込みからの反動の影響もあり、大幅増加に [経済指標・イベント]

 11月3日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。雇用統計と言えば、前回発表時、9月の非農業部門雇用者数が、ハリケーンの影響により、7年ぶりのマイナスとなったことから、市場でも、今回の内容には、特に、注目が集まっていたのではないでしょうか。

 なお、事前の市場予想でも、9月のマイナスは特殊要因による一時的な落ち込みと見ていたようで、10月の大幅増加を見込んでいました。

 そして、実際の10月における非農業部門雇用者数は、若干、事前の市場予想を下回ったものの、同26万1000人増と、大幅に増加しました。ちなみに、9月の雇用者数は同1万8000人増へ上方修正されたものの、8月から大幅に増勢鈍化したことに変わりはなく、9月は前月からの反動増の影響も表れた格好です。

 業種別の変動を見ると、製造業が同2万4000人増と前月の同6000人増から急速に増勢が加速したほか、建設業も同1万1000人増と、3カ月連続で大幅な増加数を維持しました。また、不動産や情報関連も小幅ながら、増加しました。

 一方、同時に発表された失業率は4.1%と2カ月連続の低下となりました。もっとも、失業率との関連で注目される労働参加率は62.7%と前月の63.1%から0.4ポイント低下しています。10月の雇用者数は、前月の増勢鈍化からの反動増の寄与で、見かけ上、大幅な増加となったものの、実際には就職活動を休止していた雇用者数がおり、その影響が労働参加率に顕れたのかもしれません。

 以上を踏まえ、引き続き、11月の雇用者数の変動に注目です。
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