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米国の非農業部門雇用者数、2017年9月は7年ぶりのマイナス [経済指標・イベント]

 10月6日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。それによると、2017年9月の失業率は4.2%と前月の4.4%から0.2ポイント低下しました。失業率の低下は2カ月ぶりです。また、失業率との関連で注目される労働参加率は63.1%と前月の62.9%から上昇しました。失業率、労働参加率ともに改善した形です。

 ただ、注目される非農業部門雇用者数を見ると、前月比3万3000人減と、2010年9月(同5万2000人減)以来、7年ぶりにマイナスとなりました。もっとも、今回のマイナスの要因としては、8月下旬にテキサス州を直撃した「ハービー」と9月上旬にフロリダ州を直撃した「イルマ」という、2つの大型ハリケーン襲来の影響とされています。

 ちなみに、業種別の変動を見ると、娯楽・観光業の雇用者数が同11万1000人減となり、全体のマイナスに影響したものの、製造業や小売業など、比較的、小幅な落ち込みに留まった業種、建設や卸売など、小幅ながら増加した業種もありました。

 つまり、大型ハリケーンの米国雇用への影響は、一部の業種に留まるなど、限定的だったとの見方もでき、今回の雇用者数のマイナスも、特殊な要因による一時的な変調と言えそうです。
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